ニッセイの投資信託の信託報酬の値下げ、イイですね!

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既に多くのブロガーの方々が記事にされていますが、ニッセイの投資信託の信託報酬が値下げされ、eMAXIS Slimシリーズと同等か、それ以下の水準となるようです。細かい情報は、既に多くのブロガーの方々が記事にされているので、全体的に思うことを少し書いてみようと思います。

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昨年から、個人投資家にとって望ましい投資信託がどんどん新設されてきています。具体的には、楽天バンガードファンド、eMAXIS Slimシリーズが最も特徴的でした。それらの中でも、これまでは、eMAXIS Slimシリーズが信託報酬において他を圧倒していました。しかし、ここにきて、ニッセイが大きく殴り込みをかけてきたという印象です。

革新の楽天としたたかなeMAXIS Slim(三菱UFJ国際投信)と誠実なニッセイアセットマネジメント

個人的な印象ですが、楽天、三菱UFJ国際投信、ニッセイアセットマネジメントの3社が現在トップを走っていると感じています。それぞれについての印象は以下の通りです。

革新の楽天バンガードファンド

楽天全米株式インデックスファンド(≒VTI)、楽天全世界株式インデックスファンド(≒VT)の2銘柄の人気が高いと言えるでしょう。

どちらもバンガードのETF1本にのみ投資する投資信託であり、その運用手法はこれまでに無い新しいものでした。今後の運用がどのようになるかは未知数な面はあるかもしれませんが、投資対象のETFであるVTI、VTはどちらも優れた商品であり、それら自身の人気も高いため、非常に説得力のある良い投資信託と言えると思います。

弱点を強いて挙げるならば、楽天分の手数料の取り分が少し多めかな…と感じます。ここは、運用規模の拡大とともに、値下げを進めていく姿勢を見せてくれると頼もしいですね。

したたかなeMAXIS Slimシリーズ(三菱UFJ国際投信)

eMAXIS Slimシリーズは、信託報酬最安で、基本的なラインナップを着実におさえていくという方針だと思います。この方針自体は素晴らしいと思うのですが、気になっていることがあります。それは、eMAXISシリーズとeMAXIS Slimシリーズという、ほとんど同じ商品が、全く違う信託報酬で運営されていることです。

金融リテラシーのあまり高くない(≒信託報酬の差に疎い)ユーザーにはeMAXISシリーズを購入・積立させてしっかり手数料収入を得る反面、コストにこだわる投資家にはeMAXIS Slimシリーズを購入・積立させて低コスト運営のブランドイメージを植え付けるという戦略は非常にしたたかです。

既存の顧客に信託報酬を下げるという形でメリットを提供するのではなく、話題をかっさらう効果の方を重視し、低コストな類似商品を新設したという経営姿勢には、どうしても若干の不安を感じてしまうのですよね…

とはいえ、eMAXIS Slimシリーズの信託報酬の低さは大変魅力的なので、今後が楽しみな投資信託シリーズです。

誠実なニッセイアセットマネジメント

ニッセイの<購入・換金手数料なし>シリーズは、昨年末〜今年の年初にかけては、楽天バンガードとeMAXIS Slimシリーズに押されていたと思います。しかし、ここに来て、信託報酬最安のeMAXIS Slimシリーズと同等かわずかにそれ以上に信託報酬を値下げしてきました。

ニッセイのこの信託報酬値下げで自分が好感を持ったのは、低い信託報酬の新シリーズを作るのではなく、既存の商品の信託報酬をしっかり下げてきたことです。これによって、以前から既存商品を積立てきたユーザーも、信託報酬の値下げのメリットを享受できます。

ここは、長期投資を考える上で、非常に重要なポイントで、今後もこのような誠実な運営がなされるならばニッセイアセットマネジメントの投資信託には期待が持てます。

反面、不安を感じるのは、既存の商品の信託報酬の値下げは、手数料収入の減少を意味するという点です。実際のところは、資産規模がどんどん育っているならば、大きな問題ではないと思うのですが、実際のところはどうなのでしょうか。

まとめ

色々書きましたが、楽天バンガード、eMAXIS Slimシリーズ、ニッセイ<購入・換金手数料無料>シリーズは、現時点ではどれを購入しても、大差無い良い商品だと思います。

各会社が健全な競争を通じて、個人投資家に取って魅力的な商品を持続的に提供できるような環境が続いてくれるとよいな…と思います。

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