「仮想通貨、複数の交換業者処分へ 金融庁」を受けて思うこと その2

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仮想通貨のお話です。仮想通貨取引所関係の深刻なトラブルが最近相次ぎました。これに対し、金融庁が行政処分等の正式な手続きを今週中にも発表する見通しであるというニュースがありました。このニュースに対し、続報が出ており、情報整理しておきたいと思います。

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結論

業務改善命令のみの取引所

Coincheck

心配していた業務停止命令は無く、業務改善命令のみとなりました。また、確認が取れた通貨から業務再開する模様で、Coincheckユーザーの方にとっては朗報と言えるかもしれません。こちらの情報も後で整理してみたいと思います。

Zaif

Zaifも業務停止命令は無く、業務改善命令のみとなりました。Zaifは現時点で自分がメインで使っている取引所の一つであるため、業務停止命令が出なかったことで胸をなでおろしています。最近の不祥事として記憶に新しいのは、0円でBTCが購入できるようになっており、BTCの発行数量をはるかに上回る売り注文が板に出てきて、大炎上となりました。また、サポートの体制の問題や、サーバーの繋がりにくさ等といった点もメスが入った可能性が高いかもしれません。

GMOコイン

ここが行政処分を受けたのは、自分にとっては少し意外だったのですが、おそらくレバレッジ取引条件の改悪のプロセス等に、メスが入ったのではないでしょうか。正直、追証無しから追証有りへのさりげない変更や、取引ロット関係の条件改悪はかなりのインパクトがあったでしょう。(たぶん、一発で人生が終わってしまった人もかなり出たのではないでしょうか…)自分自身は、何があっても、決してレバレッジ取引はしないと心に誓っているので、関心が低かったのですが、やはりレバレッジ取引はしてはならないと改めて心に誓いました。

ビットステーション

ここより下の取引所は知名度がかなり低いところといっても過言ではないでしょう。基本的には、内部体制の不備を指摘されるものでした。

バイクリメンツ

同じく知名度が低い取引所です。指摘内容も他と同様の内部体制の不備についてです。

ミスターエクスチェンジ

同上。指摘内容も同上です。

業務停止命令が出た取引所(業務改善命令だけでなく業務停止命令も=より厳しい措置)

業務停止命令が出た取引所は以下の通りです。こちらもマイナーな取引所で、業務停止命令が出ただけあって、単なる不備や過失ではなく、内容が悪質なものが見受けられます。

FSHO

高額売買時における確認や届出情報の確認がされていなかったという点が、ハッキング対策やマネーロンダリング対策として致命的かつ悪質との判断がなされたようです。

ビットステーション

経営陣(あるいは、経営陣の内の一名のみ?)による、顧客資産の流用があったようです。これは大変に悪質な内容と感じます。

ユーザーが心がけるべきこと

信頼できる取引所を利用すること

何をもって信頼することができると判断するかは悩ましいところです。ポイントとしては、以下は必須だと思います。

金融庁への登録がされている取引所を選ぶこと

以下の金融庁の一覧表が参考になるでしょう。

口座開設時の本人確認手続きを確実に実施していること

マネーロンダリング対策として必須のはずなので、この手続きがいい加減な取引所やこの手続きが無い取引所は、正式な許可を取れないはずです。

セキュリティ対策として二要素認証が設定できること

取引所は常にハッカーに狙われているのは、もはや周知の事実です。セキュリティ対策として各ユーザーが取れる極めて効果的な手段の一つの二要素認証が設定できない取引所サービスがもしあれば、セキュリティ面で運営にやる気が無いといっても過言ではないでしょう。

仮想通貨の保管方法について(マルチシグのコールドウォレット)

マルチシグのコールドウォレットが必須と言っても過言ではないでしょう。コインチェックの件も、マルウェアによって発生したという説明がなされていましたが、マルウェアによって秘密鍵が漏洩してしまったのは、「マルチシグのコールドウォレットではなかったから」ではないでしょうか。

ユーザー自身が管理できるウォレットを準備しておき、即時退避できる体制にしておくこと

今回の一連の事件で、取引所に仮想通貨を預けるリスクがより明確に認識されたのではないか…と思います。高額な資産を預けている方は、ハードウォレット等のオフラインのセキュリティーの高いウォレットに保有資産を移すべきであることを改めて感じました。しかし、有事にいきなり資産を個人用ウォレットに移そうとすると、制約がある場合が多く、平時に事前に試しておくのが吉と思います。

究極的にはDEXの利用も視野に入れるべきか?

ここは、まだ自分自身も詳しくなく、何とも言えません。根本的に取引所リスクが無いという点で、大きな優位性があるのは確かですが、秘密鍵の漏洩を自身で責任をもって実施する必要があり、セルフGOXの危険がある点や、流動性に課題があるという印象もあります。自分自身で試してた上で所感等まとめていきたいです。

まとめ

最悪の状況は回避されたと感じて、胸をなでおろしているというのが正直なところです。今後どうなるかは誰にもわかりませんが、業界が健全化され、良い技術が世界を素直に良くしていける環境が少しずつ整っていくとよいな…と思います。