金融庁のNISA特設ウェブサイトのご紹介です

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近年、金融庁は、国民各自での資産形成が可能な社会を目指して、個人投資家にとってメリットのある非課税制度の創設や、投資に対する知識の啓蒙、投資家のためにならない金融商品が淘汰されやすくなる市場環境の整備や情報発信等、驚くほど積極的な施策を打っていると感じます。

そういった活動の一つに、金融庁のウェブサイトがあります。中でもNISAや投資に関する情報をまとめたサイトが面白かったので、今日はこのウェブサイトをご紹介させて頂き、思うところを書いてみようと思います。

参考:金融庁 NISA特設ウェブサイト ( https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/index.html )

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良いところ

無料で資産運用の初歩が学べるのは非常に良い

やはり、誰でも無料で見て参考にできるというのは大きいですね。

資産運用について学ぶ場合、ネットで調べる、雑誌 or 本を借りて( or 買って)読む、(ここから先は場合によっては特に怖い世界が待っているかもしれません…)セミナーに通う、証券会社に足を運んで聞いてみる等、色々な選択肢があると思います。しかし、最初から有料情報というと、やはり躊躇する方が多く、まず最初はネットで調べるということになるのではないでしょうか。

繰り返しになりますが、ネットで調べるという選択肢は、誰でも無料でできるのが素晴らしいです。インターネットで良い時代になったなあ…とこういうときに感じます。

「投資は怖い…その情報は本当?」という方にも、金融庁という肩書が一定の安心感を与えてくれる(かも?)

ネットで調べるにしても、投資に対して海千山千の怖いイメージをお持ちの方もきっと多いと思うので、個人ブログや金融機関等に対しては初見では警戒感が強い※と思います。(おそらく弊ブログも初めて訪れて頂いた方にはそれなりに身構えられているでしょうか?(笑))

それに対し、金融庁が提供しているコンテンツということであれば、一定の安心感を読者に与えてくれる側面は確かにあるかもしれません。

※個人的な意見ですが、実際の個人ブログでは、身銭を切って投資を実践されている方が記事を書いている場合が多いと思うので、投資家目線での意見やコメントは非常に参考になる部分が多いと思います。

基礎的な内容が幅広く紹介されている

内容について細かく紹介はしませんが、投資に関する知識が一通りそろっていて、全部読むだけで、かなりの知識を得られると思います。(全部読むのはかなり大変だと思いますが…)

また、シミュレーション系のツールもオーソドックスなものが揃っていると感じました。

もう少しこうなってくれると良いな…と思うところ

情報量が非常に多い分、初見の方は何に着目すべきか悩むかも…

情報量は充実しているのですが、選択肢が多い分、どれを見るべきかは悩ましい…と感じる方が多いかも…と思いました。ただし、情報の見せ方はすごく工夫されて、人生の色々な場合に応じて非常に学びになると思うので、自分自身でしっかり考えながら、しっかり読み込んでみることをオススメします。

リスクとコストのバランスは、無難な選択をすると低リスク高コスト型へ行くと感じる…

確かに記載されている内容は正論で説得力のある内容なのですが、現時点では、一般的なリスク許容度やシチュエーションから自然と導き出される選択肢を選んだ場合、ターゲットデートファンドやバランスファンドにたどり着くと思われます。これらは、低リスク高コストなラインナップになりがちな印象があります。(ここは完全に個人の好みです。)

有効な戦略なのは確かなので、それらファンドの信託報酬がより下がってきてくれると嬉しいな…というのが個人的な意見です。現時点ならば、少しだけ学んで、自分で資産配分を考え、必要なら年一回、リバランスするというのが望ましいのではないでしょうか。(楽天全世界株式インデックスファンドのような商品の場合は、リバランスすら不要といった放置プレーも可能だと個人的には思っています。)

海外資産への分散投資の重要性の説明が薄めに感じる…

全体的に国内資産が重め、海外資産が軽めの構成になっているように感じます。これも完全に個人の好みですが、海外への分散投資の重要性については、もう少し情報が提示されていても良いのではないか…と感じました。

例. インデックス(指数)の説明の箇所に、日本市場の指数の説明とあわせて、米国市場の指数(ダウ、S&P500等)、全世界市場の指数のMSCI AWCI等を説明しておく等はいかがでしょう?

現状の説明だと、このサイトを読んでインデックス投資を始める方が、日本株式市場のみのインデックス投資を選んでしまいそうな気がします。

日本の株式市場への健全な投資資金流入は、今後の日本が豊かな社会を持続していくために絶対に必要だと思うのですが、多くの日本国民が人口減社会になることが事実上確実と言って良い国内市場だけにリスク資産を持つ状況は正直リスキーだと思うのです。もちろん、個人的な好みの範疇の意見と捉えて頂けますと幸いです。

所感

政府機関がここまで直接的な情報提供をしている意味

政府自身が、ここまで細かい、投資に関する情報を提供している国は珍しいのではないでしょうか。

背景としては、「教育過程での資産運用についての学びの機会の欠如」「個人投資家の無知につけこむような金融機関の(過去の?)営業姿勢」「人口減少社会での社会保険料負担増や年金減額等を見越した国民自身での資産形成の必要性」等があり、国として大きな危機感を持っていることが挙げられると思います。

日本という国が豊かになっていく過程で得られた「一般サラリーマンでも、堅実に働き、貯蓄に励んでさえいれば、マイホームを建て、子供を大学まで学ばせ、適度な消費を楽しみ、老後もゆとりを持って暮らせる」というボーナスステージは消滅しつつあることを誰もが感じ始めていると思います。

自身の未来をしっかり考えて、より良い将来を実現できるよう、各自、自分自身でできることからチャレンジしてみることが大事だと感じました。

こんな記事も書いています。

金融庁の近年の取り組みで面白かったのが、「つみたてワニーサ」というゆるキャラを立ち上げたことです。「つみたてワニーサ」はツイッターアカウントもあり、自身もフォローしています。積立NISAに関係する情報や、金融庁主催の講演会の情報等をゆるーく呟いている姿に、だいぶ愛着が湧いてきました(笑)

金融庁の取り組み つみたてワニーサ?
近年の金融庁の国民向けの資産形成に対する啓蒙活動や制度整備には目を見張るものがあると個人的には感じています。そのひとつに、NISA、ジュニア...

この記事で解説したサイトにも載っていますが、金融庁はYouTubeに公式チャンネルを持っており、そこに資産形成についてのちょっとした動画がアップロードされています。ウェブサイトの内容を見るのは時間的、精神的にちょっとつらいよ…という方は、まずはそちらの動画をご覧になるという手もあります。

YouTube金融庁チャンネルのご紹介とこれからの日本での資産形成について
ゴールデンウィークも後半になってきましたね。日頃の仕事から解放されてリラックスしている方も多いのではないか…と思います。今年のゴールデンウィ...

日本のサラリーマンが米国株式市場をはじめとする国際分散投資をやったほうが良いと自分が思っている理由を書いてみた記事がこちらです。現在の日本が世界の中では恵まれた環境であるのは確かだと思いますが、その豊かさを将来に残せるかは我々自身の今の行動にかっかっているのだと思います。

日本の会社で働き、米国株式市場に投資することの意味
投資による資産形成の重要性が叫ばれる昨今ですが、いざ投資を始めるにあたって、多くの投資家の方々が、まず、日本の会社に投資してみるのではないで...