投資実績レビュー(2016年度)

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今年の投資実績について振り返った上で、良かった点、悪かった点、対策、来年以降の計画等について検討したいと思います。

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概要

国内株

投資を始めた当初は、勝手がよくわからず、国内株の有名銘柄を少額&単元未満で購入していました。しかし、国内市場の不安定さと、単元未満株の手数料の高さ、単元未満株の売却自由度の低さ(指値で売却ができず成り行きのみ)で、明らかに今後のリターンが見込めないと判断し、現在実行中の米国株投資へと方針を転換しました。ここでは5,683円の損失を出しました。

為替

2016年度は為替が大きく動いた年でした。米国株投資では、為替が損益に直接的な影響を与えます。結果的に、為替の大きな動きが極めて米国株投資に優位に働きました。以下に今年度の結果をまとめます。

為替年間実績まとめ

実績一覧表
 1,154,317 [円]総投入金額
 10,958.76 [$]総取得金額
117.41 [円/$](2016/12/22時点為替レート)
105.33 [円/$](2016/12/22時点平均取得レート)
11.23% 為替利益率
所感

米国株価投資を始めたのが2016年8月です。ちょうど初期資金投入タイミング(円→ドル振替:ドル転)が円高ドル安の底値のタイミングに(信じられないくらい!)上手く重なり、その後の大幅な円安進行によって大きな為替益(含み益)を得ることができました。ただし、この利益は「100%」運によるものであり、この幸運に感謝しつつも、変に自信過剰にならず、今後も謙虚な気持ちでドルコスト平均法を淡々と実践していこうと思います。

米国株

2016年度はイギリスのEU離脱や、アメリカ大統領選でメディアの予想を覆しトランプ氏が当選する等、様々な国際的波乱がありましたが、結果的に米国株の株価は安定した成長の方向を見せたと感じています。運用実績について次の表にまとめ、少し詳細に考えてみました。

米国株年間実績まとめ

実績一覧表
10858.07 [$]取得価格(株)
83.66 [$]取得価格(手数料)
10,941.73 [$]取得価格(計)
1,149,788 [円]取得価格(計)
0.76% 手数料率
10,914.90 [$]評価額(計)
1,278,787 [円]評価額(計)
-26.83 [$]評価損益(計)
128,999 [円]評価損益(計)
22.03 [$]配当金
2,581 [円]配当金
0.20% [%]配当利回り
-0.04% 実績年率($換算)
11.44% 実績年率(円換算)
所感

投資初年度をきちんとプラスリターンで締めくくることができたことは素直にとてもうれしいです。特に円換算のトータル実績年率は11.44%と、8月からの6か月間のみでこの実績をあげられたことは非常に励みになりました。(ただし、ドル換算の実績はマイナスに。)

今年度は為替、株式ともに、市場環境に恵まれ過ぎていた部分が大きく、過信は禁物と感じています。それに、この利益はすべて含み益であり、今後の相場次第で吹っ飛んで行ってしまうものなので、そこのところもしっかり意識しておかねばならないと感じています。

なお、課題が感じられる点も多く、今後の戦略を考える上でも、以下にまとめてみようと思います。

米国株取引での課題

手数料を無駄に支払う結果になっている

今年度の取引では、手数料が0.75%かかっているという結果となりました。マネックス証券では、購入時の手数料が0.45%発生するのですが、手数料の最低額が5.4$に設定されているため、1200ドル以下の取引きだと、手数料率が0.45%よりも不利になってしまうのです。

今後は、一回の購入金額は必ず1200ドル以上となるようにし、手数料率0.45%以下をきちんと守ることを意識しなければならないと感じました。

ドル換算の実績がマイナス

米国市場自体はかなり成長の波にのっていたと思うのですが、ドル換算での実績はマイナスとなってしまいました。S&P500指数が一時期下落したタイミングがあり、その前に購入した銘柄が軒並み値を下げたことが結果的にマイナスに働きました。

ただ、少し考えさせられるのは、根本的に、個別銘柄への投資は自分の実力に見合っていないのではないか…という点です。米国株投資にとって今年は、かつてないほどイージーな年だったと思うのですが、そんな状況ですらドル換算ではマイナスリターンとなってしまいました。個別銘柄への投資を行うよりも、ETFへの投資に方針転換したほうがよいのではないか…と少し考え始めています。

高値掴みしているのではないか

指値の入れ方にも問題があり、結果として高値掴みしてしまっているのではないか?と感じています。これまでは、板を見ながら、指値で買い注文を出していたのですが、これでは確かに感情的な判断となってしまい、高値掴みしてしまう危険が高いと思います。チャートをしっかり見て、指値を入れて、そこに刺さるまでじっくり待つという戦略を取らねばならないと感じさせられました。

もちろん、テクニカルな手法ばかりに頼りすぎるのも良くないとは思うのですが、もう少し上記のような一般的な手法に対する知識や理解を深めて、必要以上に高値掴みすることを避けられるよう、実力をつけていきたいと感じています。

BUD急落について

スピンオフの情報を正確に把握できておらず、手を出したのが敗因かなと考えています。しかし、損切はせずに、もう少し情報を整理して、今後の買い増しを継続するか否か判断したいと考えています。

個人的な意見としては、アルコール、タバコ等、人間の欲求に深く関わる領域の業種は、健康被害の有無によるリスクを抱えつつも、今後とも長期的に維持・発展していくのではないかと考えており、この株価落ち込みにより、追加購入も検討しようかと考えているのですが…

米国株各銘柄投資実績(2016/12/22時点のポートフォリオ)

以下の表に各銘柄毎の実績をまとめました。

銘柄コード 保有株数 取得価格 評価額 評価損益 配当
平均取得単価 合計 手数料 手数料率 株単価 合計 金額 利回り
[株] [$/株] [$] [$] [$] [%] [$/株] [$] [$] [円] [%]
AXP 10 67.48 674.80 669.4 5.4 0.80% 75.32 753.20 78.40 0 0.00%
BUD 4 132.10 528.40 523 5.4 1.02% 103.61 414.44 -113.96 466 0.96%
EMR 48 56.56 2715.05 2701.92 13.13 0.48% 56.92 2,732.16 17.11 0 0.00%
GE 10 29.44 294.40 289 5.4 1.83% 32.13 321.30 26.90 0 0.00%
JNJ 10 118.47 1184.73 1179 5.73 0.48% 115.31 1,153.10 -31.63 674 0.50%
MO 10 64.81 648.10 642.7 5.4 0.83% 67.27 672.70 24.60 0 0.00%
MSFT 10 57.48 574.80 569.4 5.4 0.94% 63.54 635.40 60.60 330 0.44%
PG 10 88.90 889.00 883.6 5.4 0.61% 84.28 842.80 -46.20 566 0.57%
PM 10 98.62 986.15 975.35 10.8 1.10% 91.31 913.10 -73.05 0 0.00%
RAI 10 48.19 481.90 476.5 5.4 1.12% 55.93 559.30 77.40 0 0.00%
T 10 41.52 415.20 409.8 5.4 1.30% 42.36 423.60 8.40 405 0.82%
V 10 82.54 825.40 820 5.4 0.65% 78.14 781.40 -44.00 139 0.15%
WMT 10 72.38 723.80 718.4 5.4 0.75% 71.24 712.40 -11.40 0 0.00%

個別銘柄の敗因、勝因についてはいずれきちんと分析して投稿したいと思います。(もちろん短期的な勝ち負けだけではないんですけど…)

2016年度まとめ

初年度としては悪くない実績を残せたと思いますが、実質的に為替の恩恵を受けただけであり、以下の3点が課題と感じました。特に3点目は、投資方針の根本的な見直しが必要かもしれません。具体的な対策については、もう少し考えて、いずれ具体的な記事にまとめたいと思います。その際はよろしくお願いします。それでは皆様良いお年を!(少し気が早いかも…)

  1. 手数料を無駄に支払うスタイルになっていた。→これは、最低購入金額のルールをきちんと守ることで、解決可能。
  2. 高値掴みしている。→チャートから適切な指値を把握する手法を学ぶ必要がある。
  3. 個別銘柄への投資を行うには自分の実力は不足しているのではないか。→ETFへの投資への移行を検討する。

ETFへの移行については、2017年度より以下のようにスタートしました。

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