2018年度振り返り

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2018年もあとわずか。簡単に今年の概況を振り返りながら、来年以降の方針や計画を改めて考えてみようと思います。今年の中盤からは、忙しさにかまけて、ブログの更新が滞ってしまったので、来年は更新頑張るという決意を新たに胸に。

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資産形成について

今年の資産形成方針と実績を簡単にまとめてみましたので、よろしければご参考にどうぞ。(特に仮想通貨とソーシャルレンディングの状況については、反面教師にして頂ければ…と思います(涙))

株式

2018年の株式市場は、2017年度の楽観的な雰囲気が吹き飛んだ、上下動激しい中で徐々に弱気相場へ突入しつつある様相を感じさせる、怖い相場でした。年初、年半ば、年末のクリスマス前後など、複数回、全世界でそれなりの大きさの大幅な調整と反発が発生するという一幕もあり、「クリスマスにサンタではなくサタンが降臨した」というコメントを発した知人の方もいました。(←不謹慎だけど正直上手い!と思った。座布団あげちゃう!)

NISA口座

投信自動積立(自身の資産形成の中核)

投信の楽天VTIと楽天VYMを5万円/月ずつ、毎月、マネックス証券で自動積立しました。

12月に積立日の設定が遅すぎて積立失敗し(海外投信を買える最終日は意外と早かった…)、NISA口座120万円/年の非課税枠のうち、110万円/年しか埋められないというトラブルはあったものの、おおむね予定通りの積立が実行できて満足しています。

しかし、損益に目を向けると、元本投入額に対し、含み損-8%くらいになっているという状況です。

これはインデックス投資の弱気相場ではしかたがないことです。長期的に考えれば、お得に買い増しできるチャンスと捉えて、来年も淡々と積立を続けようと改めて心に誓いました

ただし、証券会社は、楽天カードでの積立に付与されるポイント獲得を目指して楽天証券に口座変更する予定で、現在切替作業中です。

特定口座

特定口座では資金の余力にあわせて、VTI、VOO、VYM、VIGのETFのいずれかの追加購入を行う予定でした。実際には、VYMを約75万円、VIGを約15万円のETFの追加購入を行いましたが、さっそく-10%程度の含み損になっており、ETFの追加購入は少し無理をしたかな…という印象があります。来年は、既に保有しているETFから配当が出るタイミングに合わせて年2回、各回10万円ずつくらいを目途に、ETFの追加購入を行おうと思います。追加購入の対象は、VTI、VOO、VYM、VIGの中の一番比率が低いものに機械的に決定します。(正直、シンプルにVTIだけとかでよいと思うのですが、ここは趣味みたいなものです(笑))

確定拠出年金

全世界株式時価総額比率にあわせた積立とリバランスを愚直に継続する予定で、実際その通りに運用しました。現時点での損益は-10%程度です。インデックス投資家は、このように、全世界の株安時の資産の棄損は避けられません。しかし、そんな苦しい時も積立を継続することが重要なため、地道に積立を続けようと思います。

確定拠出年金については、企業型の場合、選択肢に制約が出る場合もあり、自身の場合、新興国株式インデックスファンドの実質コストが高め(約1%/年…アクティブファンドかよ!)であり、正直残念なのですが、一応、全世界株式ポートフォリオを維持するつもりで考えています。(機会があれば、別の選択肢の導入や、既存の選択肢の低コスト化の要望を出したいと思ってはいるのですが、なかなかそういう機会は無いですね(涙))

その他資産クラス

さて、株式クラスは、上記の通り、相場は不調でも、現在の方針で特に問題は無く、しっかり続けましょうという結論なのですが、その他の資産クラスについては、今年は(控えに言っても)大惨事でした。(まさに本記事のアイキャッチの「」の通りです。)

こちらは、反面教師として、参考にして頂ければ…と思います。

仮想通貨

仮想通貨バブルは盛大にはじけた

仮想通貨バブルは、2018年初に盛大にはじけて、未だ底が見えません。いくつかのタイミングでそれなりに大きな金額を投じてナンピンを試みたのですが、「下手なナンピン、素寒貧」を地で行く結果になり、損益率は計算するのもばかばかしいくらい悲惨な感じになっています。(たぶん、-70%くらいだと思う)

当初の予定は、ビットコイン、イーサリアム、ネム、モナコインの4種類の通貨を各1万円/月ずつ積立するとともに、他にも暴落や有望な新規仮想通貨などあれば適宜買い増しするという方針でした。

仮想通貨自動積立の実際

実際は、ビットコインは約220万円の高値から約40万円に-82%の下落、イーサリアムは約15万円の高値から約1.5万円に-90%の下落、ネムは約200円から約7円に-97%の下落とすさまじい暴落でした。積立しているのに、評価額はどんどん減っていくという状況で、「下落相場で自分の中にどのような感情が生まれるかを経験する」という点では非常に良い経験をできたと思いますが「資産形成としては落第」ですね。

暴落時の買い増し

暴落での買い増しや新規通貨については、イーサリアム、ネムを暴落時を狙って買い増ししたのですが、買い増しの資金がつきた後も、どんどん下落していく価格を見て、なんとも恐ろしい気持ちになったというのが正直なところです。落ちるナイフを掴んでしまった典型的な例と言えるでしょうか。キャッシュポジションの重要さとアクティブな判断の難しさを改めて感じたということでもあります。

新規仮想通貨への取り組み

トークンペイ(TPAY)、プロキシマエックス(XPX)に手を出してみました。どちらも損益は下落率数十パーセントを超えており残念な感じなのは言うまでもないのですが、業界の動向が垣間見える面白さもありました。トークンペイはEFINというDEXを立ち上げるプロジェクトも動いているようで未だ注目しているのですが、どうなるでしょうか。過度な期待はせずに、今後も色々なトピックスに注目していこうと思います。

仮想通貨への所感と来年以降の方針検討

仮想通貨は、真面目な資産形成の対象としては、正直、やはりオススメできないな…というのが現時点での結論です。しかし、技術者目線からは、大きな可能性を感じる領域であるため、来年も積立は継続しようと思います。

積立対象は、自分自身で少しプログラミングを学び、自動積立可能な対象が増えたため、以下の通り対象は広げようと思います。(←一般的には、愚の骨頂と言われても仕方ない方針なので、安易に真似してはいけませんよ。)

イーサリアム(ETH)、ネム(NEM)、コムサ(CMS:XEM, CMS:ETH各半分ずつ)、キャッシュ(QASH)は1万円/月

ビットコイン(BTC)、リップル(XRP)、モナコイン(MONA)、ビットコインキャッシュ(BCH)は5千円/月

人材力を高めたいならブロックチェーンはうってつけ

インターネットが世の中を大きく変えたように、仮想通貨の基盤技術のブロックチェーンは世界を大きく変える力を持っていると思います。いずれ、世界中で、ブロックチェーンへの理解がある人材が必要とされる時代が来るのではないでしょうか。

資産形成のツールとして仮想通貨に触れるのではなく、自身の人材力を高めるという観点で、技術的な側面からブロックチェーンに親しむ人が増えてくれると良いな…と思います。

自己開発したいツール

プログラミングの勉強ついでに、自身が欲しいサービスを自作しているのですが、これが思いのほか楽しいです。(ブログの更新がおろそかになっている一つの理由という言い訳でもありますm(__)m)

自動積立…開発いったん完了

以前はZaifの自動積立の仕組みを利用していたのですが、Zaif取引所のハッキング事件後、自動積立サービスは停止されてしまったので、自分自身で自動積立システムを開発しました。(というと大げさだけど…)

もし、興味がある方は、以下Githubをご参照ください。繰り返しますが、資産形成手段としては、仮想通貨はオススメしません。技術的アプローチがオススメです。バグ報告や改善提案など頂けると非常にうれしいです。

仮想通貨自動積立システム abc2p (Automatic Buying Crypto Currencies Program)

自動裁定取引…現在開発中

同じビットコインでも、各取引所毎に価格が異なることがあり、別々の取引所ではaskとbidが逆転していることがあり、売買差益を自動的にさや抜きする仕組みを作りたいと思っています。

それなりの元本が必要なのですが、2018年中に積立したBTCを原資にして、自身でプログラムを書いて動かしてみようと思っています。面白い結果が出たら、このブログでも結果をお見せしようと思います。

実際には、手数料と大きなスプレッドに負けて、大した利益は出ないと思うので、あくまでも趣味と思っているのですがどうでしょうか。

セルフメイド仮想通貨ファンド運営ツール…未着手

2018年中に、仮想通貨を対象とした投信やETFのニュースが出ましたが、いずれも短期的な実現は厳しそうです。それなら、いっそのこと、自分で、ポリシーを組んで、自動的に取引所の残高をリバランスしてしまうことで、疑似的なファンド運用とできないか…という気持ちが強くなってきました。

ダウのように固定比率での分散や、S&P500のように時価総額比率に応じた分散など、国内の取引所を対象とした通貨で簡易的に実装してみたいかな…と。

ソーシャルレンディング

グリーンインフラレンディング、キャッシュフローファイナンスにて、返済の遅延が約50万円分の元本について発生しており、未だ解決の気配が見えません。これは、利回りの高さにつられてホイホイ資金の貸し出しを行ってしまった自分自身の「クソダサい融資」の報いですね。正直、この未返還の元本については、ほぼ諦めています。高い勉強料となりました。

来年は、ソーシャルレンディングへの出資は行わず、償還を粛々と待ちながら、資金を回収していくつもりです。その分、生活防衛資金+キャッシュポジションを厚くしたいな…と思っています。

その他

特筆すべきことはあまりありませんが、ブロックチェーン関係の未公開企業で気になっている企業があり、もし可能なら出資したい旨、問い合わせしているのですが、小口の個人投資家では無理かな…とも思っています。実際どうなるかな。(気分だけはエンジェル投資家(笑)←資産規模やリテラシーは伴っていない)

健康維持について

体重推移の記録をつけようと決意したはいいものの…、実際には続けられず三日坊主に…。肝心の体重も右肩上がりに…(涙) 来年こそはがんばりたいところです(笑)

その他の取り組みについて

資格取得

ファイナンシャルプランナー

FP3級は目標通り、今年度中に合格できました。まずは、第一歩を素直に喜ぼうと思います。次は来年FP2級にチャレンジします。2級はまさに今勉強中なのですが、結構難しい。頑張ります。

証券外務員

こちらもまずは3級を目指します。デリバティブには私自身はあまり興味が無いので、3級までで良いかな…と感じているのですが、3級取得できたら2級の取得について考えてみようと思います。

エンジニアとしての情報発信と情報収集

Qiitaへの投稿

自動積立ツールが完成した時に、初めてQiitaへ投稿しました。技術に特化したブログは独特の面白さがあり、すごく刺激を受けています。開発の節目節目で、Qiitaへの投稿を続けていこうと思います。

Githubでの自己開発ツールの公開

開発したサービスが形になり次第、Githubを通じて公開していこうと思います。自分の作り出したものが世に出るうれしさは格別のものがありますね

eラーニングを活用したプログラミングスキルの向上

今年、自作した自動積立ツールの開発では、eラーニングのUdemyで学んだ講座の知識が非常に役立ちました。

本やWEBから学ぶより、専門家が効率よくまとめた動画コンテンツで学ぶほうが効率が良い場面が確かにあります。

何かの解決策を探す場合、WEB上の無料コンテンツを自分でググるのは基本ですが、適切な有料コンテンツを見つけられればとても効率が良いことを実感できた貴重な体験でした。

参考までに、自分が取引所APIを活用したプログラミングを学ぶにあたって非常に参考になった講座を以下に紹介します。興味がある方はぜひ学んでみてください。

Node.jsの基礎から学ぶ、ビットコイン自動売買プログラム

2018年の最後に

正直、このブログを書いていなかったら、投信積立という資産形成のコアになるものをしっかり続けられていたとは思えません。FPや証券外務員や仮想通貨やWEB開発やプログラミングの勉強をしっかり続けられているのもこのブログを書いているからだと思います。

読者の皆様には改めて感謝を申し上げます。2018年も1年ありがとうございました。来年もお互い良い年にしていけると良いですね。それでは良いお年を!