2017年度NISA口座の120万円の枠の内、約30万円分をVIGに投資しました。
VIGとは
VIGは「バンガード・米国増配株式ETF」という名前のETFです。米国の中型・大型株を保有し、過去10年間連続増配の米国の普通株(REITを除く)への投資に注力する戦略が取られています。最近の好景気による株高で、利回りは少し低い印象を受けますが、今後の増配でさらなる伸びしろを期待できるすばらしい銘柄だと思います。
連動指数は?
VIGは、「ナスダック米国ディビデンド・アチーバーズ・セレクト指数」という指数への連動を目指したETFです。こちらもマイナーな指数ですね。米国の中型・大型株を保有し、過去10年間連続増配の米国の普通株(REITを除く)への投資に注力する戦略が取られており、直近の配当利回りは1.7%前後とあまり高くありませんが、ジェレミー・シーゲルが提唱する、「増配株への投資&配当再投資」という戦略に近いETFと言えるかもしれません。最近の好景気による株高で、利回りは少し低い印象を受けますが、今後の増配でさらなる伸びしろを期待できるすばらしい銘柄だと思います。
このVIGも、VOO・VTI・VYMと同等かそれ以上に素晴らしいETFで、投資の中核に据える価値が極めて高い銘柄といえると思います。
連続増配株の優位については、ジェレミー・シーゲルが「株式投資の未来」という書籍で紹介しており、多くのアメリカ株ブロガーさんも参考にされているようで、自分自身も日々、非常に興味深く皆様の記事を拝見させて頂いております。
ただし、個別銘柄への投資は、自分には正直難しいと昨年感じたため、このようにETFで簡単に実現できるのは個人投資家にとって大変うれしいです。
増配により、配当利回りも年々増えていき、効率よく自分年金を作れる。そんな魅力がこのETFにはあるといえるのではないでしょうか。
バンガード
運営会社はバンガードです。S&P500連動のVOO、全米に幅広く分散投資できるVTI、高い配当利回りのVYMでも出てきたバンガードです。VIGは前述のETFに比べれば少し人気が少ないと思いますが、運用金額も順調に伸びており、それに伴いしっかり手数料を下げていってくれているという点でとても好感が持てます。直近でも経費率が0.09%から0.08%に下げられました。VOO、VTIの0.04%に比べると割高ですが、配当に狙いを定めたETFの中では最安クラスのトップを走り続けています。
チャート
VTI(青色)とVOO(黄色)とVYM(水色)を比較してみると、VIG(赤色)はリーマンショック時の下落幅が小さいことがわかります。増配銘柄であるため、売り圧力が小さくなり、景気後退時の値下がり幅が抑えられているというイメージでしょうか。
対照的にVYMはリーマンショック時に相対的に大きく下げています。これはVYMには高配当な銀行銘柄が多めに含まれるため、どうしても金融ショック時には、大きな影響を受けてしまうという状況のようです。
そういった細かいことはともあれ、やはり、VOO、VTI、VYMと同じく、右肩上がりの成長市場を感じさせてくれるチャートです。しかも設定コンセプト的に配当が増配によりどんどん育っていく将来も描けます。やはり、(何度もコメントしていますが、)このような右肩上がりの成長の恩恵を、低い手数料、単純な戦略(買って持ち続けて、配当を再投資するだけ!)で全面的に得られるのがアメリカ株式市場へのインデックス投資の醍醐味であることを強く再確認させてくれる銘柄といえるでしょう。
以上のような点からVIGもアメリカ株投資の核として進もうと思っています。基本的に買いっぱなし、売ることは無いと考えているので、今後は特に動きは無いかと思います。年末に今年度の投資成績を改めて見直すまでは、放置ですね(笑)
じっくり焦らず進んでいきたいと思います。