毎週定例の資産状況報告です。2018/05/27時点の資産状況です。
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前週と比べての変化が大きいのは、やはり仮想通貨です(本当に毎週こう言っていますね…)。価格はここ最近の中でもかなり大きな下落傾向です。
自分が気になったトピックスとしては、「51% Attack」と「Double Spend Attack」がBitcoin Goldに対して行われ、約20億円前後の被害が発生した事案がありました。詳細は以下記事を引用させて頂きます。
これは、先週トピックスとして取り上げた、MONA Coinへの被害と同種のものですが、被害額が非常に大きいですね…。Proof of Workの仮想通貨は、マイナーの十分な分散ができていない条件下だと、かくも脆弱な特性を持っているのだな…と少し考えさせられました。
個人的には、PoWによって成立している仮想通貨の中では、ビットコイン、イーサリアムといったレベルのマイナーの分散化ができた条件下だと、このような問題は起こりにくいだろうと思います。
PoS、PoI等といったアルゴリズムベースだと、同種の問題が無いかというと、そこまで単純ではなく、残高が特定ノードに集中している等といった「分散が不十分な」状況があるなら、同種の問題が引き起こされる可能性はあるでしょう。
分散化が十分ではない、メジャーではない仮想通貨は、今回の件を受けて、順番にターゲットにされ、価値を大きく毀損させられてしまうかもしれません。
防衛策として何があるかを個人的に考えてみたのですが、以下のどれも特効薬たり得ないな…という所感でした。
- 短期的には、承認数を増やすこと。
- ただし、これは、送金処理確定の時間が大幅に増えることを意味し、利便性とのトレードオフとなってしまう。
- 本質的には、ターゲットにされやすい中央集権的な取引所側が、KYCを強化し、Double Spend Attackの実行が確認された顧客の情報を、法執行機関と迅速に共有し、実世界での検挙につなげられることで抑止力となってほしい。
- とはいえ、現実的には、完全に有効なKYCを取るのは難しい。(仮想通貨に限らず、他の金融業界のKYCも同種の問題を、はらんでいるのでは?)
- さらに、DEXでは、有効なKYCがより困難。
- PoSやPoI等の、他のコンセンサスアルゴリズムへの移行。
- 移行そのものの技術的問題と、PoSやPoIは同種の別の課題を抱えている。
だいぶ悲観的なことを書きましたが、これら試練を乗り越えて、世の中にブロックチェーンの恵みをもたらす存在として、仮想通貨が躍進を遂げてくれると嬉しいと思います。
資産状況
全体
資産総額:5,628,013円
資産比率
資産比率推移
リスク資産詳細
リスク資産の内訳
リスク資産内訳の推移
資産状況の推移の詳細が気になる方は以下ページの各記事をご参照ください。
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資産運用を始めるにあたっての考え方をまとめた記事です。投資の第一歩は積立NISAでのインデックス投資がオススメだと自分は思います。