投資方針見直し2017年度(個別銘柄からETFへ移行)

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2016年度の実績レビューで明確になった課題の一つである「米国株個別銘柄の運用には実力不足であり、海外ETFでの運用へ移行を検討」について、個別銘柄投資とETF投資と従来の投資信託の3種類について特徴を整理しながらなぜETF投資へ移行を検討すべきか、具体的なETFの銘柄の候補等についてまとめました。

投資実績レビュー(2016年度)
2016年度の投資実績を振り返るページです。為替、米国株の今年度実績やそこから見えてきた課題等について説明してあります。
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ETFとは

ETFとはExchange-Traded Fundの略称で、日本語で上場投資信託と呼ばれるものです。名前の通り、投資信託の一種ですが、従来の投資信託との違いを以下に簡単にまとめました。以下では説明のため各部にて楽天証券の海外ETFデビュー講座を引用させて頂いています。

ETFの特徴その1 購入タイミングが自由(=購入コストをコントロールできる)

ETFの特徴の一つである、購入タイミングの自由について、整理しました。従来の投資信託の場合とETFの場合を比べるとETFのメリットが非常にわかりやすいです。

従来の投資信託の場合

従来の投資信託の場合、一日が終わって、株式市場が閉まった後で、基準価格というものを計算します。別の言い方をすれば、投資信託の価格は、一日に一回しかつかないのです。

仮にある日、相場を眺めていて、マーケットが急騰したとします。その場合、もし前日の投信価格で投信を購入することが出来るのであれば、これほど美味しい話はないですよね?

でもそれを許すと既にその投信を購入し、保有し続けてきた既存の投資家に不公平になります。

このため日中に投資信託の買い注文を入れた投資家は、その日の引け後に計算される、急騰後の値段で投資信託を買い付けるルールになっています。その場合、日中は自分が買い付ける際の基準価格がわからないままに注文を入れるということから、これを「ブラインド(盲目)方式」と呼びます。

ブラインド方式では、相場が急騰したからといって慌てて注文を出しても、その日、マーケットが上がった後の値段でしか買えないのです。また相場が急落している日に慌てて売り注文を出したとしても、その日、マーケットが下がった後の値段でしか逃げることは出来ません。

ETFの場合

ETFは株式と同じで株式市場が開いている間、リアルタイムの値段で購入、売却が出来ます。だから自分の納得のいくピンポイントの値段(指値)ないしは時間(成り行き注文)で取引が出来るのです。本当にコストにシビアな投資家は、ちゃんと指値をして自分の納得の行く値段でETFを買っています。

ETFの特徴その2 経費が安い

従来の投資信託やETFでは信託報酬等の経費が発生します。従来の投資信託に比べETFはコストが安いです。その理由を整理しました。

ETFはインデックス・ファンド(=パッシブ運用)が多い

ETFは基本、インデックス・ファンドです。インデックス・ファンドは、別名、パッシブ運用と言われる場合もありますが、単に株価指数をなぞるように設計されています。もっと踏み込んだ言い方をすれば、ファンドマネージャーの銘柄選択の腕前は、関係ないのです。

銘柄を選定しないということは企業調査などの手間もかからないわけで、ロー・コストにファンドを運営することが出来ます。

ETFではコストの外部化

ETFは新規顧客がニュー・マネーでファンドを購入した際、ファンドの資産が増えた分だけそれに呼応する株式を購入するコストが外部化されています。

この「コストの外部化」という概念は、正直、自分にとっては目から鱗が落ちる思いでした。ただし、少しわかりにくい内容で、単純に文章で引用するのが難しかったので、興味がある方は、以下リンクのページ(楽天証券の海外ETFデビュー講座)をじっくり読んでみることをお勧めします。

ETFの特徴その3 米国の投信税制の不利益を受けない

税金は投資家にとって大きなコストですが、ここでも従来の投資信託に比べETFにメリットがあります。

ETFのもうひとつの優位性は米国の投信税制の不利益を受けない点にあります。

いまファンドがその中に組み入れられている銘柄を売却した場合、それが利益になればキャピタルゲイン課税の対象になります。これはインデックス・ファンドの場合でも例外ではありません。

(でも自分がインデックス・ファンドを解約するまでは、銘柄は売却しないだろう?)

投資家は、そう考えがちです。

しかし、この理解は正しくありません。自分とは何の関係もない他の投資家が、インデックス・ファンドを解約して現金を引き出せば、運用会社は解約に応じるためのキャッシュをこしらえるべく、ファンドで保有している株式の一部を売らなければいけないのです。

若しそのときにキャピタルゲインが発生したら、売らずにずっとファンドを持ち続けた投資家も、キャピタルゲイン税を払わないといけないのです。つまりキャピタルゲイン税を払うことは、そのファンドに投資しているメンバー全員の責任になるのです。

これに対してETFは税法上、普通株と同じ扱いを受けます。つまり自分がそのETFを売却しない限り、キャピタルゲインは発生しないのです。

ETFの特徴その4 透明性が高い

ETFの利点は透明性が極めて高い点にあります。ETFは、その仕組み上、毎日、そのETFを構成している銘柄ならびに個々の比重を公表しなければいけません。(これをポートフォリオ・コンポジット・ファイルといいます)

これに対して投資信託は年に2回しか開示が義務付けられていません。もちろん、多くの投信は月次レポートを公表していますが、月末直前に顧客レポートに載るときまりの悪い銘柄を処分するなどのウインドウ・ドレッシング(=ポートフォリオのお化粧)が行われることも多いです。

ETFの場合、毎日、きっちりとポートフォリオが公表されるため、運用は極めて透明です。

ETFの特徴その5 ポートフォリオを組む際の利便性

ETFは上で論じたように中身が透明であり、投資家が何に投資しているのかが一目瞭然です。

それに加えて取引所に上場されている関係で、必要な時、自分の考えるタイミングでポジションを立てたり処分したりすることが出来ます。

ETFには株式だけでなくコモディティや債券に投資できるものもあり、銘柄は多岐にわたっています。

これらのことはETFがポートフォリオを組む際に、極めて便利な投資対象であることを示唆しています。

自分にとって、米国株個別銘柄への投資からETFへの移行を決断する最も大きな理由となったもの

個別銘柄への投資は分散投資が難しい(特に小規模資金では)

個別銘柄への投資を実行して感じたことは、手数料負けしないためには、ある程度の資金を一気に一銘柄につぎ込む必要があるということです。

自分の現在の小規模な資金(…涙)では、ひと月当り1銘柄に資金を集中せねば、圧倒的に手数料負けしてしまう状況で、これでは1年でも12銘柄までしか、資金を分散させられません。

これに対し、ETFは、1銘柄でも数百~数千の個別銘柄へ投資先が分散されており、圧倒的な分散性を小規模資金で実現することができます。

市場全体が成長しても、銘柄選択のまずさによって市場全体の成長の恩恵を得ることができない状況になってしまったのが、去年の投資実績に数字として表れていると感じる中、ETFへの投資であれば、小規模な資金からでも米国株式市場の大きな領域に渡って分散した投資を実現でき、結果として市場の成長の恩恵を安定して受けることが可能なのではないかと考えさせられました。

高値掴みを避けるための手間を各個別銘柄にかけるのは自分には無理だと感じた

去年(2016年度)の投資実績からは、ほとんどすべての銘柄について、高値掴みをしている傾向が見えました。しかし、正直、個別銘柄投資を推し進めていくと、年々増えていく個別銘柄に適切な指値を入れるための調査、考察が膨大になり、自分には無理なのではないか…と感じてしまいました。

かといって、適当な指値や成り行き注文で個別銘柄を購入することには、去年(2016年度)の運用成績を見ても問題があることは明らかです。

結論

以上のような考えに基づいて、以下のような投資方針に変更しようと思います。

米国株に投資できる分散性&収益性のバランスの良い低コストのETF数本(5本前後)に絞って投資を行う

米国以外の市場に投資できるETFも数多くあり、分散性の点では極めて優秀で魅力があるのですが、米国という市場の魅力に対し、リスクを取るという意味で、すべて米国株に関係するETFに絞って投資する方針です。

焦って指値を入れず、安定した手法に基づいて指値を入れてじっくり待ち、高値掴みを可能な限り避ける

この点に関しては、いまだ具体的な手法を模索中ですが、グランビルの法則に代表されるような手法で、チャート上で200日移動平均線をじっくりみた上で指値を決め、MONEX証券の大きな特徴である90日間有効の指値を入れる機能を活用して、実現したいと考えています。

グランビルの法則については、自分なりに情報を整理して、後ほど別途記事にまとめたいと考えています。

具体的な銘柄

ずばり、以下4銘柄に決めました。(ただし、仮決定。)この決定の過程で考えた内容は、後ほど別途記事にまとめながら、再検討したいと考えています。

VOO(バンガード・S&P500ETF)

バンガード社による、S&P500指数に連動した運用のETFです。低い経費率(年間0.05%)とS&P500の安定した力強い成長が魅力です。詳細は、後ほど別途記事にまとめたいと思います。

VOOの商品案内ページ

VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)

バンガード社による、米国株市場に幅広く投資されたETFです。米国株式市場の90%以上を網羅しており、これ一つを買うことは、米国市場そのものすべてに投資をしているに等しいという、驚くべき内容です。経費率も年間0.05%と非常に安く設定されています。こちらも詳細は、後ほど別途記事にまとめたいと思います。

VTIの商品案内ページ

VYM(バンガード・米国高配当株式ETF)

バンガード社による、米国高配当株のETFです。このETFの特徴は配当利回りが3%程度と米国株ETFの中では高いことです。経費率も年0.09%と低く設定されています。こちらも詳細は、後ほど別途記事にまとめたいと思います。

VYMの商品案内ページ

VIG(バンガード・米国増配株式ETF)

バンガード社による、米国増配株のETFです。このETFは上述のVYMに比べ、配当利回り自体は若干低めですが、増配実績のある銘柄を中心に構成されており、景気後退局面での下落率が抑えられることが期待されます。また、経費率はVYMと同じく年0.09%と低く設定されていることも良い点です。こちらも詳細は後ほど別途記事にまとめたいと思います。

VIGの商品案内ページ