2018年度 確定拠出年金 運用方針再検討 債券クラスを外す

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水瀬ケンイチさんの「お金は寝かせて増やしなさい」を読み、確定拠出年金の運用方針を今年は変えようと思います。具体的には、「債券インデックスファンドの確定拠出年金での運用をやめること」、「株式クラスの地域間比率の見直し」の2点です。

この投稿では、まず「債券インデックスファンドの確定拠出年金での運用をやめる」と決めた理由と実際にどのようにするか、そこで思ったこと等をまとめたいと思います。

書評自体は以下をご参照ください。

書評:お金は寝かせて増やしなさい
インデックス投資ブログとして有名な、「梅屋敷商店街のランダムウォーカー」の管理人の水瀬ケンイチさんが単独で出版された書籍ということで、非常に...

これまでの確定拠出年金の運用に関する検討や記録については以下をご参照ください。

確定拠出年金をはじめました!
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投資実績年次レビュー確定拠出年金編2017年度
2017年も残るところわずかとなってきました。少しずつ、今年度の投資の実績をまとめながら、来年の方針も考えていきたいと思います。まずは第一弾...
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確定拠出年金講座にて債券インデックスファンドへの投資をやめることにした理由

非課税メリットを可能な限り享受するには期待リターンの大きな資産によせるべき

当たり前と言えば当たり前かもしれません。

しかし、確定拠出年金の開始時に、この認識が頭からすっぽり抜け落ちていて、株式、債券の分散投資ということのみが意識にあり、債券インデックスファンドを投資対象に含めていました。

今回、水瀬ケンイチさんの「お金は寝かせて増やしなさい」を読み、「確かに!」と気付かされました。

国内債券、先進国債券、新興国債券ともに確定拠出年金のスイッチングで株式クラスへ振り分けることにします。

国内債券の控えめなリターンを手数料が更に削るという微妙さ

これが、もう一つの理由です。日本はかつてない低金利政策のもと、現在、国債金利が銀行預金と同レベルの低さとなっています。ここに債券インデックスファンドの手数料が乗ると、下手をするとマイナスになってしまうと感じるくらいのレベルではないでしょうか。(言い過ぎかも…ですが。)

外国債券の高利回りも長期的にはインフレで薄まってしまう

外国債券には高利回りのものも結構あります。しかし、見た目の高利回りは、インフレによって薄められ、長期的には国内債券と変わらないパフォーマンスとなるという説明を色々なところでみかけます。この内容について、心の底から理解できたことが実はありませんでした。良い機会ですので、ここで、少し深く考えてみようと思います。

高利回り通貨建ての債券が必ずしも有利ではなくなるメカニズム

前提条件

例えば、経済成長が全く同じ、経済規模も全く同じ、通貨の強さも全く同じ、クローンのような国があったとします。片方をA国、もう片方をB国とします。それぞれの通貨はAドル、Bドルとし、比較が始まった時点ではAドル=Bドルであるとします。

金利差と投資家の行動

ところが、政策の違いにより、A国の10年国債利回りは0.1%/年、B国の10年国債利回りは10%/年に設定されたとします。リターンの差は100倍と圧倒的ですね…。この場合、あらゆる投資家はA国の債券を売り、B国の国券を購入したいと思うでしょう。するとどのようなことが起こるでしょうか。

B国では高い利回りとともにインフレが進む

B国の国債の償還とともに、多くの投資家が購入したであろうB国の国債の元本が投資家向けに[10%/年]利回り分の現金とともに渡ります。つまり国債の保有残高×0.1^(年数)倍のBドル通貨が市場に追加されるというわけです。1年で0.1倍は大したことないように見えるかもしれませんが、10年で約2.6倍になる比率であり、市場に圧倒的な現金が供給される構図であることがイメージできると思います。市場に大量の現金が供給されると、インフレが進みます。つまり、Bドル建てのB国国債は、額面金額は高利回りの恩恵を受けて大幅に増えるものの、実質的な価値はインフレのため必ずしもそこまで増えないのです。

A国では低い利回りでインフレが発生しにくい

逆にA国ではどうでしょうか。A国の国債を保有するメリットが少なく、利回りも低いため、国債の償還期日とともに投資家に支払われる現金も非常に少ないはずです。つまり、B国と異なり、インフレは発生しにくいことがわかります。つまりAドル建てのA国債券は、額面金額は低利回りの影響でわずかしか増えないものの、その代わりインフレが起こりにくく、通貨自体の価値の減価が起こりにくいため、実質的にはA国債券はそこまで不利ではないのです。

結果、高利回りでも低利回りでもトータルリターンに大差なし

A国、B国それぞれの国債利回りとインフレの進行具合のバランスにより、結果的に投資家が手にするリターンは変わってくるのですが、必ずしも高利回りな海外債券が低利回りな国内債券よりも確実にリターンがよくわくなるわけではなく、長期的にはインフレによって調整されて同等のリターンになるというのが、この例えを考えて、だいぶ腑に落ちてきたような気がしました。

拠出額の変更

今後積立ていく資産比率の設定を修正しました。具体的には債券インデックスファンドへの積立をやめ、先進国株式、新興国株式、国内株式への積立に振り分けました。こちらは問題なく変更できました。

スイッチング

確定拠出年金には、長期投資におけるリバランスやリアロケーションに有用な機能が組み込まれています。すでに積立した債権インデックスファンドについても、今回、スイッチングという機能で、先進国株式、新興国株式、国内株式の投資信託へと切り替えました。こちらも問題なく変更できました。

なお、通常口座の場合、スイッチングは利益確定することになり税金が発生して効率が悪いのですが、確定拠出年金では非課税期間の間のスイッチングの損益には非課税のため、極めて便利だと感じました。

とはいえ、スイッチングはあまり多用すべきではないと思いますので、年に1回行うというルールを設定することにしようと思います。

制度移行分はもう変えられない…

自分の会社の企業型確定拠出年金では、これまでの確定給付型年金のうちの一部が、確定拠出年金に移行されるのに伴い、一気に全額を移行するのではなく、ドルコスト平均法的に、少しずつ何回かに分けて移行される設定になっています。

その制度移行分の資産比率は移行時に決める必要があったのですが、そちらは、後から変更できない仕様となっていることに気が付きました。つまり、当時は債券にも一定の割合で確定拠出年金内で投資するつもりだったのですが、今となっては辞めたいが辞めれないということになってしまいました。(微妙…)

とはいえ、仕方ない話なので、年内はあきらめて制度移行分はそのまま積立、毎年年初にしっかりリバランス(というかリアロケーション?)しようと思います。