インデックス投資は退屈です。自動積立を設定していると、日々やるべきことはほとんどありません。そんなので本当にいいの?と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、むしろ、そうだから良いのです。今日はこの点について、少し考えてみました。
目次
インデックス投資(積立投資)を始める前は
インデックス投資を始める前には、口座開設(ネットバンク口座開設、証券口座開設、積立NISA口座開設、iDeco口座開設等)準備したり、色々なこと(アセットアロケーション設定、投資対象銘柄、初期投資金額、継続的な積立金額、生活防衛資金の確保等)を考え、実際に投資を始めるにあたっては自動入金手続き(給与受取口座の設定、証券口座への自動入金手続き、証券口座での自動買付設定等)をしたりすると思います。
それなりに、やるべきこと、考えることがあります。結構大変だと思います。
インデックス投資(積立投資)を始めた後は
しかし、始めた後は、状況が一変します。とにかく、やることが無いのです。
普段やることは特にない
これに尽きます。自動入金、自動積立の設定をしている限りは、本当に何もする必要がありません。とはいえ、「適切な投資対象に、適切な投資手法で投資している限り」という前提条件は必要ですが…
やるべきことは年一回程度のリバランスのみ
年一回は、自身のアセットアロケーションを確認し、投資方針と照らし合わせて必要あればリバランスが必要でしょう。可能な限り、積立NISAや確定拠出年金を活用している場合は、積立NISA口座の資産を売却すると非課税枠が消滅してしまうので、売却によっても非課税枠に影響が出ない確定拠出年金側でのリバランスがオススメです。
投資対象によってはリバランスすら不要かも
「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」「EXE-i つみたて
グローバル(中小型含む)株式ファンド」等といった、全世界株式市場に投資するタイプの投資信託であれば、リバランスすら不要かもしれないという、究極の放置プレーが実現できる可能性すらあります。
何もすることがない場合、投資家は何をすべきか
売りたくなった時に我慢をすること≒市場から逃げ出さないこと
これが、最大の、(積立タイプの)インデックス投資家のやるべきこととして重要な事でしょう。
過去の歴史から見ると、株式市場の暴落は必ず定期的に訪れていますし、その暴落もある程度の期間で必ず回復し、回復前の水準を大きく上回るリターンを投資家にもたらしてくれています。
長期のインデックス投資の優位性がここにあるのだと思います。ただし、これは、辛抱強く、長期間、株式市場に居続けた人のみが報われる世界です。このリターンを得るためには、暴落時等の、売りたくなった時に我慢をすることが必要なわけです。
積立を続ける
こちらも、(投資家としてやるべきことの中では)非常に重要です。
インデックス投資は期待リターンが大きくないため、元本をしっかり積み増ししなければ、威力が発揮されません。
一般的なサラリーマンが、大きな元本を初期投資できる場合は少ないと思うので、継続的な元本積立が必要であり、時間を味方につけた複利の効果で大きく資産を伸ばすやり方が再現性が高い方法だと思います。
投資以外の観点で人生を充実させることが、きっと、最重要
そもそも、投資以外の観点の、人生自体を充実させることがもっとも重要だと思います。
インデックス投資の良いところは、投資に割く時間や手間がほとんどいらないことです。「仕事を頑張る」「大切な人との時間を楽しむ」「趣味を楽しむ」等、人生には「投資」「お金」より大事なものがいっぱいあるでしょう。
資産形成は「らくらく放置プレー可能」なインデックス投資を行い、そこそこの結果を目指し、自らの人生をよりよくしていくところに時間を使えると良いですね。
こんな記事も書いています。
日本文化で大多数を占める人生観は、頑張り屋さんだと思います。時には何かを「捨てたり」「諦めたり」することで、見えてくる希望もあるのではないか…と思い、書いた記事です。
積立投資は、時間と継続を武器に、一般サラリーマンでも資産形成に成功できる確かな力を持っていると思います。
インデックス投資のオススメ入門書籍です。積立NISAや確定拠出年金のお供に最適だと思います。