先日、ニッセイアセットマネジメントの<購入・換金手数料なし>シリーズの信託報酬の大幅な値下げのお知らせがありました。
https://www.nam.co.jp/news/fpdf/180629_press101.pdf(2018/06/29 ニッセイアセットマネジメントホームページより引用)
これに対し、信託報酬最安を常に目指すと公言している三菱UFJ国際投信のeMAXIS Slimシリーズが、すかさず追随する動きを見せました。
https://emaxis.jp/text/release_180703.pdf(2018/07/03 三菱UFJ国際投信ホームページより引用)
これらの熾烈な競争は、個人投資家にとって望ましいものであり、素直にうれしい気持ちです。これら一連の動きについて思うことを書いてみました。
低コストは素直に嬉しい
やはり、これにつきますね。ニッセイと三菱UFJ国際投信の両社が良い意味で、しっかりライバル関係を保ちながら、投資家にとってためになる商品の維持に努めてほしいな…と思います。
実質コストにも注視が必要
信託報酬は、正直限界と言っても良いレベルまで下がってきているように思います。ここから先は、見え懸かりの信託報酬の設定値ではなく、実質コストの戦いになってくるでしょう。こちらについては、現段階では、両シリーズの優劣を確固として判断することは難しいかな…という印象です。ここは今後、注視していきたいと思います。
継続性が心配
これら低コストなインデックス投信を維持するために、ぼったくり高コストな投信も同時に設定しているような状況の場合、低コストなインデックス投信の継続性に懸念があります。ぼったくり商品で設けた利益で、赤字の低コストなインデックス投信を運営するという状況が続きかねないからです。
これについては、ぼったくり高コストな投信からの資金流出以上に、低コストなインデックス投信に資金が流入し、低コストなインデックス投信だけでも規模的に健全に業態が維持できるような未来につながってくれると嬉しいところです。
とはいえ、上記のような話は、現時点では正直考えすぎな感は否めません。一個人投資家としては、低コストなインデックス投信が2社間で切磋琢磨して、より低コストを目指している現状は素直にうれしいです。
まとめ
正直、各資産へ投資するシンプルな投資信託のコストについては、ニッセイと三菱UFJ国際投信の一騎打ちとなってきた感が否めません。
今後の実質コストの推移や、継続性等について、興味は尽きませんが、一個人投資家としてうまく使えるものは使わせてもらいながら、今後も資産形成に取り組んでいきたいと思います。
こんな記事も書いています。
先日、ニッセイ<購入・換金手数料なし>シリーズの信託報酬値下げに伴って書いた記事です。既存の投信のコストを確実に下げてきたニッセイの運営姿勢には、誠実さが感じられ、私は好印象を持っています。
eMAXIS Slimは低コストなインデックス投信として、魅力あるラインナップを持っています。しかし、ひとつ前のシリーズのeMAXISシリーズと、新しく設定されたeMAXIS Slimシリーズの扱いの差には、モヤッとする部分があります…
そんなeMAXIS Slimシリーズですが、米国株式市場へのインデックス投資が可能なS&P500連動の投信も設定され、ますます死角がなくなってきました。